越後新潟の土産品販売
2026.3 更新


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   【 三角だるまについて・参考資料等 】


三角だるまがいつ頃から作られたのかは定かでない。

 江戸時代末期の禅僧、良寛和尚(1758-1831)が、 当時の玩具「はりころがし(三角だるま)」の絵に賛を書いたと云われている。 

明治大正期に発刊された玩具絵本「うなゐの友」には、既に「越後國柏崎辺の達磨」として頭の尖った達磨が掲載されており、
歴史的に発祥は柏崎地方と思われる。 

当時の三角だるまの多くは土人形製作者によって作られていた。
専業としてなりわいにする人はなく、農家や職人等が本業の傍ら副業として三角だるまを製作。

地元では「おき上り」「おちやがりこぼし」「つのんぎょ」「とつぺんころばし」「おころび」などとも呼ばれていた。



武井武雄氏による名著、
「日本郷土玩具東の部」(昭和5年)
「日本郷土玩具東の部西の部」(昭和9年)

 から、三角だるまについての記述を抜粋

柏崎の三角だるま
 「旧作者によって先年復興された由だが成果は甚だ面白く無かったといふ事である。」
  (製作者 山田重太郎氏、他)
三条の三角だるま
  「百余年前(1830年代)の発祥といわれる三条の土人形、三角だるま、等は
   約30年前(明治35年頃)の昔に廃絶。」
今町(見附)の三角だるま
  「今町のおきやがり小法師(三角だるま)は三条の後裔に当たり橋本政治の創始。
   描彩稍々巧緻の趣あり。」
見附の三角だるま
  「作者石田善次郎は今町橋本の弟子の如きものに相当し
   作るところの達磨も今町とまったく同型であるが、描彩乱暴。」
山口(水原)の三角だるま
  「起上り小法師(三角だるま)は今町とは全く作風を異にした素朴極まるもので、
   上下を朱で彩り、眼は墨の二点を飛ばし口はへの字で片づけている。」             
    (製作者 今井徳四郎氏)


大正時代前半は大正デモクラシーとも称され日本経済が成長をとげ、
いろいろな玩具の勃興期であり輸出も増加したが、
  1919年有害色彩玩具規制による罰金制度、郷土玩具にも影響を及ぼす。  
 その後関東大震災発生、そして軍事経済へと変化し、三角だるまや土人形等の製作も中断、廃絶。 

戦後、昭和20年代中頃より郷土玩具の復興期に入る


出典:「おもちゃ第2号」 全国郷土玩具友の会
(昭和29年)

廃絶した三条の三角だるまについての記述


全国的に民芸運動が活発化する中、水原の今井氏は製作を中止したままであった。
今井氏の復活を待ちきれず、新潟県内では三角だるまを再現、作成する者が出始めた。

 昭和20年代後半には新潟市の丸山俊二が、昭和30年頃には柏崎市の藤村氏や新潟市の成川直治氏が三角だるまの製作開始。 



※現在まで顔の変遷あり
新潟市、柳屋人形店(現在のみなと人形)「三角だるま」丸山俊二
主力商品である木人形製作の合間に三角だるまの製作も手掛ける




柏崎市、藤村人形店「三角だるま」藤村氏
(製作時期不明)




新潟市、泉屋「越後だるま(5色の三角だるま)」成川直治氏
昭和60年代まで製作その後廃業



全国のだるま玩具製作者一覧表

一覧表には85名の名簿が掲載されている
新潟県内は廃絶や休止中の製作者が多く
記載されているのは 丸山俊二(みなと人形)のみ
出典:「おもちゃ第29号」全国郷土玩具友の会
(昭和32年)

郷土玩具研究家の川口栄三氏による、
廃絶後復活した加茂市・水原町・新潟市の三角だるまについての記述
加茂のだるまは松原人形の旧作者の縁者が製作


昭和31年、水原町の今井徳四郎氏、土人形(山口人形)、三角だるまの製作復興。
 今井氏は数十年のブランクがあり、窯の喪失や農家兼業ということから家族に反対されたとの記述もあるが、 
多くの愛好家より熱望され62歳という年齢ながらも製作復帰する。



水原町、今井人形店「三角だるま」今井徳四郎氏
昔は「起上り小法師」ともいわれる小さいものであったが、
戦後は赤い達磨そして「朱色と青色」の現在のデザインへと変わった。


出典:「新潟県観光土産品のしおり」新潟県・観光土産品協会
(昭和30年頃)

三角だるまは 泉屋(新潟市)、藤村人形店(柏崎市)、
今井徳四郎(水原町)が記載、「新潟県推薦の観光土産品」の選定を受ける
表紙はみなと人形の越後獅子が使用されている


出典:「にいがたの郷土玩具」川口栄三
(昭和50年)

左から、
新潟(みなと人形)・水原(今井氏起上り小法師)・加茂・今町・水原(今井氏)
今町、加茂のだるまは胡粉を盛り上げて鼻に見立てていた


( 平成後期~令和 )

 見附市今町で廃絶していた今町べと人形、三角だるまを地元の有志が復活させる。 

水原(現在の阿賀野市)の今井氏、何度か代替わりと休業期間を経て復活。






   【 現在の制作事業所 】

 今井人形店・阿賀野市(旧水原町) 

   今町べと人形伝承会・見附市   

  みなと人形(家内喜屋)・新潟市  






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